伊東港の話。

土曜。釣りに行く。伊東港。紀州ダンゴ釣り。ろくなの釣れず。
まぁそれはいいとして。

夕方くらいかな？初老くらいのご夫婦が「どうですか？」と話し掛けてきました。
おじさんはＤＡＩＷＡのキャップを被ってそれっぽい格好してたので『ベテランの人かな～？』なんて思ったんだけど。
「実は最近釣りを始めまして・・」なんて。
俺のやってた紀州釣りを、先日始められたらしい。
仕掛けや、ダンゴの配合なんかをいろいろ尋ねられてね。
俺だってまだ全然上手くもなんともないんだけど、分かる範囲で答えさせてもらいました。

そのご夫婦も俺の横で釣り始めてね。
しかしこの紀州釣りっつー釣り方。慣れれば簡単なんだが、初めは仕掛けを投げ入れるのにちょっとコツがあって、なかなか難しくてさ。
おじさんも、結構悪戦苦闘してて。
自分で言うのもなんだが、俺がいろいろレクチャーする感じに・・
ただそれも、ねぇ？
俺もそうなんだけど、横からやたら口出されるのも、ねぇ。
あーだこーだ言われるのって、楽しくないじゃない？

横から見てて『ああ～、そこはもっとこうすれば・・口出ししたい！でも差し出がましいかな？でも最低限そこだけでも分かればかなり良くなるはず・・あ～、また失敗してる・・！失敗したの見て話しかけるのも悪いか～？』とか。
もんもんとするハメに(笑)
結局、質問がきたらバカ丁寧に答える、質問の答え以上の事もちょっとお教えする。
なんて事をやって。
で。まぁ。
最終的には見てらんなくなって「ちょっと１回だけ俺に投げさせてください！」って、おじさんの竿奪って、解説しながら俺が仕掛けを投げ入れたりね。
ポーンと飛んでいって。
「おお～」なんつって。お２人は拍手。なかなか恥ずかしかったな(笑)

終盤、奥様が港を離れて。
コンビニに行ったんだろう。
帰ってきてペットボトルのジュースを頂いてしまった。それも３本も。
「ありがとうございます。なんかかえってすみません」なんて言ったら。
「気持ちよく教えてくださって。家が近かったら、ご招待させてもらいたいくらいですよ」
なんて言われてしまった。
あ～、よかった。偉そうにあーだこーだ口出しする、って感じにはなってなかったみたい。

で。まぁこんな事書いといて。
冒頭に書いたように、俺もご夫婦もろくなのが釣れず。
なんとなく笑い合って、ご挨拶して。俺が一足お先に港を後にしました。
釣れなくても、なぜか変にいい気分になってたりしました。