おBorn To Lose ３

休みの最終日には、１人で伊東港に釣りに出かけました。
最近は暑いので、夕方から夜にかけて竿を出します。
夜釣りってやつでね。今まで何度か挑戦してるんだが、どうも釣れるのは夕方で、日が沈んで暗くなると俺は釣れなくなってしまう。
でもホントは暗くなってからのが大きいの釣れるはずなんだけど。
で、何が悪いかちゃんと調べまして。

①なるべく大きい音をたてない。
②海の中をライトで照らしてはいけない。
らしい。なるほど。

で、そんな事を意識しながらやってみると。
夕方。まずかなり引くやつが掛かって、とんでもない大きさのヘダイが釣れました。
これは嬉しい。今まで釣ったやつの中でも１，２を争うくらいの大きさです。
今日はいいんじゃないの？なんて思って、日が沈んでからは調べてきた注意事項を守って続けました。
そしたら、きました。ウキが沈んで竿を立てたら、さっきの鯛よりもさらに強い引きです。
これはヤバい。糸がリールから出され、俺は竿を持ってるのがやっと。
すげー力でむりやり暴れています。
うわ！どうしよう！どうしよう！なんて思ってるうちに。
糸ぶっちん。針のところで切れてしまいました。
うあ～・・・なんだったんだろう？

しかし今日はいけるぞ！やはりそうだったんだ、と。
大きい音をたてないように。海中を光で照らさないように。
夜の港は静寂に包まれています。
直後。何の前触れもなく。
急に頭上がカッ！と光ったかと思うと、ものすごい爆音がどーん!!
どわわわ！な、なにごとですか！？
振り返ったら。
・・花火上がってました。
心臓止まるかと思った・・

・・え？花火大会あるの・・？今日？
どうやらこの日は伊東海岸の花火大会だったらしく、俺のいる港のすぐ横の海から花火を打ち上げるみたいです。
・・
・・終～了～。
いやいや。花火て。眩しいやら爆音やら、俺がやってた事の正反対じゃないですか。
これはもうダメね。
花火はドンドンと上がっています。
まぁいいか。よく考えたら、ものすごい特等席で花火見れてるな、俺。
目と鼻の先って感じだ。
座り込んで。なんとな～く花火を見物して。
なんとな～く。満足した気分になって。
片づけて帰りました。






予期せず夏らしいこともできて。
これはこれで、いい夏休み最終日だったんじゃないかな？なんて思います。