地方の中小企業の労働者たるや。

先日納品した品物。

とあるお客さんから「お祖父さんが買って使っていたテーブルをリメイクしたい」と。
その家に行って見させてもらったら、欅(けやき)の無垢材で作られたテーブルでした。
だいぶボロボロだったが板の厚みが５センチもある立派なやつ。
もう何十年も前に作られたんだろうな。今じゃこんなのなかなか手に入らないんじゃない？
テレビ台にしたい、という事で引き取って帰ってきたんだけどね。
運び出すのにかなりの苦労をするくらい重かったな。

ケヤキじゃ堅いし、頑丈に作られたテーブルをばらすのにもかなり大変そうだったから、最初は「うへ～」なんて思ったんだが。
いざやり始めると、なんだか俺も「これがどうなるんだろ？」なんてちょっと楽しくなっちゃってね。




こんな感じ（テーブルの時の写真も撮っておけばよかったな）
持っていったらたいそう喜んで頂いた。
まぁな。俺くらいの職人になるとな。

話は変わって。
昨日「玄関に下駄箱を作りたい」という事で伺ったお宅。
おばさんとおばあちゃんが出てきて。
もう何年も前に、何度かうちで仕事させてもらった事があったみたいでね。
50代後半くらいのおばさんが「私が短大生だった頃、あなたのお父さんに、私が1人暮らししてたアパートに食器棚を作ってもらったのよ」なんて言われてね。
女子大生の部屋の家具作り・・親父、なかなかうらやましい仕事したな。なんて思いました。
・・俺くらいの職人になるとな。