Maybe at the end I'll say - not a bad day
2011.09.03,Sat
先日の日曜日、母方のひいばあさんが亡くなりました。
「ひい」ばあさんです。病気でもなんでもなく、自宅で老衰って感じで。
御歳101歳。ちょっとすごいだろ?
母方の実家は静岡県の掛川市というところにあります。
駅には新幹線も止まったりするんだが、母の実家は超がつくほどのド田舎の農家。
家の周りは全部、山と田んぼとお茶畑に囲まれたような所で。
もう笑っちゃうが、携帯。まさかの圏外なんだから。
でも本当にのどかでいい所でね。
ガキの頃は夏休みや正月に遊びに行って、本当に楽しかった。
最近は俺もめっきり行く事は少なくなったが、それでも今でも大好きな場所です。
その家は、母の両親とおばあさんの3人で暮らしててね。
そんで何を勘違いしてるのか、ここのばーさん達は俺の事を「都会のイケメン」とか思ってる節があって(笑)
最近は俺の顔見りゃ、結婚はどうだ?とか聞いてくるんだけどさ。
「どうにもなんないよ」なんて答えても、笑いながら「おんめ~またそんなこと言ってからに~」なんてね。
「遊んでないで早く1人に決めろ」なニュアンスなんだよね。
あはは。皆様の中では自慢の孫なんだろう。
中でも死んだひいばーさんは、2年前の正月に行った時「次来る時はお前のいい人連れて来てな。約束だでな」なんて言われてしまって。
その時は俺も「おばあちゃんのために頑張らないと・・」なんて思ったもんです。
マジで俺をいい男だと思い込んでるみたいだから。なんかこう、期待を裏切りたくなかったんだよね。
実は俺、1つ計画を練っててね。
おばあちゃんがもう100歳を超えてて、漠然とだけど長くないだろうな、なんて思ってたからさ。
このまま俺に浮いた出来事なんて起こらなかったら。
俺の友達の、誰か美人な女の子に頭下げてお願いして、俺の彼女のフリしておばあちゃんに会ってもらおう。なんて考えてました。
いよいよ、って時に。死んじゃう直前にね。
約束したし。ウソついてでも喜ばしてやりたいな、て思ってたんだよね。
それでも死んじゃうなんて、考えもしてなかった。
亡くなる前日、偶然。本当に偶然に俺の母親が実家に帰ってました。
日曜日の朝「危ないらしい」って連絡をもらいました。「もう1日持つかどうか」って。
驚きました。そんな兆候なんて全然なかったのに。入院してる訳でもなんでもないのに。
前日まで普通に動いたり喋ったりしてて、日曜になってちょっと体調悪そうだから医者の先生に来てもらったら、そう言われたって。
俺の計画どころじゃなくなった。
母は「明日か明後日か、お通夜とかお葬式に来てもらう事になりそうだから・・」なんて言ったんだが。
「お通夜とか葬式とかはどっちでもいいよ!まだ生きてるうちに今すぐ行くから!」って。
急いで支度して、家を飛び出す直前。また連絡が入り「死んだ」と。
後で聞いたら「お父さんお母さん、ありがとうございました」と言って、自ら目を閉じたらしい。
結局、俺が行ったのは月曜のお通夜の日。
白い着物着て、寝かされてるおばあちゃんに会いました。
なんかあんまり実感なかったんだけど、その姿見たときにさ。
ちょっとおかしな話なんだけど、俺、急に変な汗がダラダラ流れてきて。
「やばい。どうしよう。死んじゃったよ。手遅れじゃねーか。約束守れなかった。どうしよう。どうしよう・・」って、焦りまくって、そんな感覚で心臓バクバクしちゃって。
対面もそこそこ、家を抜け出して。
ひとり家の周りをうろうろ歩きました。
ど田舎の風景見ながら歩いてると、だんだん落ち着いてきて。
「喜ばせてやりたかったな・・」なんて思ったら、なんだか泣けてきました。
ちょっとだけ「ごめんね」なんて思って。
現実は。実際のところは。
俺はおばあちゃんの思うようなカッコいい男なんかじゃ全然なくて、成績の悪いひ孫だったんだが。
自慢のひ孫みたいに思ってくれてたんなら、少しでもそれに近づかなきゃな。なんて思います。
2年前の正月に一緒に撮った最後の写真。
死ぬなんて考えもしなかったから、いつもみたいにふざけて撮っちゃったよ。
でもま、これはこれで。いいんじゃないかな。
「ひい」ばあさんです。病気でもなんでもなく、自宅で老衰って感じで。
御歳101歳。ちょっとすごいだろ?
母方の実家は静岡県の掛川市というところにあります。
駅には新幹線も止まったりするんだが、母の実家は超がつくほどのド田舎の農家。
家の周りは全部、山と田んぼとお茶畑に囲まれたような所で。
もう笑っちゃうが、携帯。まさかの圏外なんだから。
でも本当にのどかでいい所でね。
ガキの頃は夏休みや正月に遊びに行って、本当に楽しかった。
最近は俺もめっきり行く事は少なくなったが、それでも今でも大好きな場所です。
その家は、母の両親とおばあさんの3人で暮らしててね。
そんで何を勘違いしてるのか、ここのばーさん達は俺の事を「都会のイケメン」とか思ってる節があって(笑)
最近は俺の顔見りゃ、結婚はどうだ?とか聞いてくるんだけどさ。
「どうにもなんないよ」なんて答えても、笑いながら「おんめ~またそんなこと言ってからに~」なんてね。
「遊んでないで早く1人に決めろ」なニュアンスなんだよね。
あはは。皆様の中では自慢の孫なんだろう。
中でも死んだひいばーさんは、2年前の正月に行った時「次来る時はお前のいい人連れて来てな。約束だでな」なんて言われてしまって。
その時は俺も「おばあちゃんのために頑張らないと・・」なんて思ったもんです。
マジで俺をいい男だと思い込んでるみたいだから。なんかこう、期待を裏切りたくなかったんだよね。
実は俺、1つ計画を練っててね。
おばあちゃんがもう100歳を超えてて、漠然とだけど長くないだろうな、なんて思ってたからさ。
このまま俺に浮いた出来事なんて起こらなかったら。
俺の友達の、誰か美人な女の子に頭下げてお願いして、俺の彼女のフリしておばあちゃんに会ってもらおう。なんて考えてました。
いよいよ、って時に。死んじゃう直前にね。
約束したし。ウソついてでも喜ばしてやりたいな、て思ってたんだよね。
それでも死んじゃうなんて、考えもしてなかった。
亡くなる前日、偶然。本当に偶然に俺の母親が実家に帰ってました。
日曜日の朝「危ないらしい」って連絡をもらいました。「もう1日持つかどうか」って。
驚きました。そんな兆候なんて全然なかったのに。入院してる訳でもなんでもないのに。
前日まで普通に動いたり喋ったりしてて、日曜になってちょっと体調悪そうだから医者の先生に来てもらったら、そう言われたって。
俺の計画どころじゃなくなった。
母は「明日か明後日か、お通夜とかお葬式に来てもらう事になりそうだから・・」なんて言ったんだが。
「お通夜とか葬式とかはどっちでもいいよ!まだ生きてるうちに今すぐ行くから!」って。
急いで支度して、家を飛び出す直前。また連絡が入り「死んだ」と。
後で聞いたら「お父さんお母さん、ありがとうございました」と言って、自ら目を閉じたらしい。
結局、俺が行ったのは月曜のお通夜の日。
白い着物着て、寝かされてるおばあちゃんに会いました。
なんかあんまり実感なかったんだけど、その姿見たときにさ。
ちょっとおかしな話なんだけど、俺、急に変な汗がダラダラ流れてきて。
「やばい。どうしよう。死んじゃったよ。手遅れじゃねーか。約束守れなかった。どうしよう。どうしよう・・」って、焦りまくって、そんな感覚で心臓バクバクしちゃって。
対面もそこそこ、家を抜け出して。
ひとり家の周りをうろうろ歩きました。
ど田舎の風景見ながら歩いてると、だんだん落ち着いてきて。
「喜ばせてやりたかったな・・」なんて思ったら、なんだか泣けてきました。
ちょっとだけ「ごめんね」なんて思って。
現実は。実際のところは。
俺はおばあちゃんの思うようなカッコいい男なんかじゃ全然なくて、成績の悪いひ孫だったんだが。
自慢のひ孫みたいに思ってくれてたんなら、少しでもそれに近づかなきゃな。なんて思います。
2年前の正月に一緒に撮った最後の写真。
死ぬなんて考えもしなかったから、いつもみたいにふざけて撮っちゃったよ。
でもま、これはこれで。いいんじゃないかな。
Comments
無題
まずは曾祖母さまのご冥福をお祈り致します。
「お父さんお母さん、ありがとうございました」
私は、この言葉に日本人として、そして人生のすべての意味が集約されている言葉なのではと、心打たれた気分半分、なんともいえぬ心地よさを感じ思わずコメさせていただきました。曾祖母さまの出来事を受け止めブログという名の飛空船に乗せ情報として発信している貴殿のおかげで、素晴らしい言葉に出会えました。ちなみにこの記事の内容と、前の「「モテないから」って答えを出すまでにこんな長い文。」のタイトルの記事の内容はすごくリンクしてますね。以上、お邪魔しました。
「お父さんお母さん、ありがとうございました」
私は、この言葉に日本人として、そして人生のすべての意味が集約されている言葉なのではと、心打たれた気分半分、なんともいえぬ心地よさを感じ思わずコメさせていただきました。曾祖母さまの出来事を受け止めブログという名の飛空船に乗せ情報として発信している貴殿のおかげで、素晴らしい言葉に出会えました。ちなみにこの記事の内容と、前の「「モテないから」って答えを出すまでにこんな長い文。」のタイトルの記事の内容はすごくリンクしてますね。以上、お邪魔しました。
無題
どなたかは存じませんが、コメントありがとうございます。
ばーさんの最後の言葉。俺は聞かされたときはちょっと泣きそうになってしまいました。
この「お父さんお母さん」が、産んでくれた両親に向けられた言葉なのか、最後まで面倒見てくれた息子夫妻(俺からしたらおじいちゃんおばあちゃん)に向けられた言葉なのかは、今となっては分かりませんが、なんだか自分の身の周りの。全ての人たちに向けられた感謝の言葉なんじゃないのかな?なんて思っています。
1こ下の文章とは・・なんか偶然にも同じような内容になってしまいました(苦笑)
じーさんばーさんなんかに言われると、素直に「頑張らなきゃ」なんて思うんですが、どうも両親に言われるとな~・・ムカつくんだよな~(笑)
しかし「貴殿」なんて呼ばれちゃうと、なんだがこそばゆいっすね。
堅苦しくなく「渡瀬くん」でどうぞ(笑)
またお時間ありましたら、暇つぶし程度にも覗いていってください。
ばーさんの最後の言葉。俺は聞かされたときはちょっと泣きそうになってしまいました。
この「お父さんお母さん」が、産んでくれた両親に向けられた言葉なのか、最後まで面倒見てくれた息子夫妻(俺からしたらおじいちゃんおばあちゃん)に向けられた言葉なのかは、今となっては分かりませんが、なんだか自分の身の周りの。全ての人たちに向けられた感謝の言葉なんじゃないのかな?なんて思っています。
1こ下の文章とは・・なんか偶然にも同じような内容になってしまいました(苦笑)
じーさんばーさんなんかに言われると、素直に「頑張らなきゃ」なんて思うんですが、どうも両親に言われるとな~・・ムカつくんだよな~(笑)
しかし「貴殿」なんて呼ばれちゃうと、なんだがこそばゆいっすね。
堅苦しくなく「渡瀬くん」でどうぞ(笑)
またお時間ありましたら、暇つぶし程度にも覗いていってください。
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今月の話
コメントを下さった皆様には本当に感謝しています。
渡瀬
GMK テツヤ
渡瀬
GMK テツヤ
渡瀬
GMK テツヤ
渡瀬
JUDITH_2020
渡瀬
JUDITH_2020
己で自己紹介
渡瀬です。もしくはファニーです。
神奈川県小田原市在住。
38歳、男。
EX REVERSION ドラム担当。 70'sパンク、80'sOi!などPUNK中心に愛聴。
若手芸人、演芸好き。
趣味、釣り。
2003年度M-1グランプリ予選落ち。
好きな食べ物は、やきそばです。
バンドのHP
あの頃はギリギリのところで生きていたっけ。
今月のおすすめワード 「60万円」
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