ANVIL

３０年間の人生で、２枚目のＤＶＤを買いました。
ANVIL ～夢を諦めきれない男たち ってやつです。
ちなみに１枚目は何度かここで書いたけど SCHOOL OF ROCK ってやつね。

８０年代にほんの一瞬だけ売れた ANVIL ってメタルバンドが、その後鳴かず飛ばず、５０歳に突入してもバンドやり続けてるって映画です。実際の話。
俺はアンヴィルって、うっす～らバンド名くらいしか知らなかったんだが、結構いろんなところで「いい映画」とか「音楽やってる奴は見た方がいい！」とか目にしてたので、公開されてるときから見たかったんだけどね。
小田原じゃやってなかったのよ。んで、最近ＤＶＤ化されたから買った、って訳。

「感動して泣ける」ってな感想も結構あるみたいだけど、俺は泣きませんでした。
でもそれ、たぶんこの映画が、ドキュメンタリーで実際のホントの話で。
それで俺自身が人事じゃなく、なんつーか身につまされる思い、つーのかな？そんな感じで見ちゃったから、感動以外のいろんな感情が入ったからなんだと思います。

仕事しながらバンドやって、ライブやっても客５人だったり、ツアー行ってもギャラ貰えなかったり、家族に金借りてＣＤ作ったり、作ったはいいがリリースしてもらえるレコード会社が見付からなかったり。
そんなダメダメなところが、俺にはリアルでね。
最後は一応ハッピーエンドみたいな仕上がりだが、それも自分でバンドやってる身としては、裏、つーのかな？
作りもんじゃないからこその、実際の所が読めちゃうし、ね。
(この辺、詳しく説明してもいいんだが、これから見る人もいるかな？と思って書かないでおくけど)

一番印象に残ったのは、メンバーさんと熱心なほんのちょっとのファンの「目」がね。
なんかすっごいキラキラ輝いてるんだよね。変なメルヘンっぽい意味じゃなく。
なんだろ、タイトルにもあるとおり「夢見心地」みたいなね。
バカ丸出しなんだけど、すっごい純粋な目をしてる。それが一番印象に残りました。「楽しそうだな」なんて思いました。

見てよかったな。俺もこうバカな感じで音楽続けてくんだろうな。そうできたらいいな。なんて思いました。



バカっぽいでしょ？でもマジで本気でやってるんだよ。