パンク系のファッション、じゃない。パンクのファッションだ。

そういえば平城のライブの会場に、どう見てもあきらかにその場にそぐわない、ライダースの革ジャンにジップパンツの青年がいました。
よく見たら胸には SHAM 69 の缶バッジ。
つまり典型的なパンク好き、って訳。
まさかここにパンク好きな人がいるなんて思ってもなかったので、ちょっと驚きました。

奥様、椿と何事か話していたので、その後俺も近寄って行って「さっきの男の子、紹介してくれ。たぶん俺とまったく音楽の趣味が同じだ！」と。
まぁ俺はその日のライブハウスの空気を読んで(笑)全然パンクな格好で行かなかったからさ。(それでも ANTI-NOWHERE LEAGUE のパッチやスティッフのバッジなんかは付いていたが)
「どうも～」って。｢パンク好きですよね～？｣なんて。
その子もまさかこんなところで、自分の胸に付けた小さいバッジのバンドについて話しかけられるなんて、思ってもみなかったようで、やっぱり驚いてました。

その後は話が弾む弾む。
その子は正直にも「そこまで詳しくはないんですけど・・」なんて言ってたけど、やっぱり好きな音楽が一緒の人と話すのは楽しいもんだ。
きっかけが「まさか」ってな感じなら、なおさらの事ね。

「こんな音楽が好きだ！」ってのを、外見にものすごい主張するジャンルです。
まぁ別に主張しなきゃいけない、ってなもんじゃないんだが、主張しちゃってる人が多いよね。パンク好き。
オシャレとか流行とかまったく関係ない。少々寒かろうが我慢。
はたから見りゃ、バカに見えることもあるだろう。
「とげの付いた革ジャンて～。プププ」ってなもんだよね。

でもいいんだ。俺らは。
この日だって、彼がちょっとでも空気を読んで、普通のカッコで見に来てたら、俺は絶対話しかけなかっただろう。
俺はその辺、ちょっと勇気がなかったな～。いや～情けない。
音楽(パンク)にファッションなんて関係ない！なんて思わん。俺はね。
だって、単純に。そっちのが楽しいじゃない？
事実、彼と楽しい話ができたんだから、ね。